とるこ音楽観察日記。

YALIN (ヤルン)

YALIN（ヤルン）

　私の一番お気に入りの彼。

　１９８０年、イスタンブール生まれ。
　２００４年に「Zalim(ｻﾞｰﾘﾑ)」でデビューして、トントン拍子でスターの仲間入り。
　ニシャンタシュ地区（←結構高級住宅地）出身者初のポップスター。

　YALINは苗字。
　本名はhuseyin Yalin(ﾋｭｾｲﾝ･ﾔﾙﾝ)。
　　　（↑「u」は上に点二つ、yalinの「i」は点なし。）
　苗字を芸名として名乗るのは珍しく、本人曰く、
　　　　「デビュー前にいろいろあってこうなった」。

　高校時代からギター・作曲を始め、歌詞・曲はすべて自作。
（↑トルコでは大抵の歌手がｼﾝｶﾞｰｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰ。）

　インタビュー記事等によると、YALINの曲は
　　　　１　性的なことを歌詞にしない。
　　　　２　性格や内面的なことを表現する。
という特徴を持ち、トルコPopに新しい流れを作っていく存在と目されているらしい。

　トルコで活躍している歌手としては若い方（現在２８歳）にもかかわらず、
奢らず素朴な人柄で人気があるとのこと。
　自称『恥ずかしがり』の『引っ込み思案』で、振る舞いもどことなく可愛らしい。
　声よし、歌よし、性格よし。
　唯一残念なのは、背が低いことかな。

　でも結構ゴシップネタの持ち主でもあるのよね(笑)

１９８０年３月３０日生まれのおひつじ座（←これは、本人が結構強調している）。　一人っ子である。 幼い彼に、父親が毎晩ギターで『Gypsy Kings』の曲を弾いて聴かせたことから音楽に興味を抱くようになり、 初めてのアルバム『Ellerine Saglik』を発表して以降、トルコにおいて全曲自作自演する実力のあるアーティストとして、注目されている。 彼が初めて作曲したのは、St.Michelフランス語学校に在学中のことで、学業と平行して音楽学校にも通いギターを習い始めたころ。 Istanbul Bilgi大学経済学部へ進学後も音楽への情熱は衰えず、在学中に曲を書き溜め、デモテープ作成の準備を始める。 大学卒業後１年半の期間努力した彼は、２００４年に『Ellerine Saglik』でデビューすると瞬く間にそのメロディーと歌詞が広く受け入れられ、着実な足取りでスターへの道のりを歩み始めることとなる。 １枚目のアルバムで製作されたクリップ『Zalim(ｻﾞｰﾘﾑ)』、『Sonsuz Ol(ｿﾝｽｽﾞ･ｵﾙ)』、『Gunaydin(ｷﾞｭﾅｲﾄﾞｩﾝ)』はトルコの楽曲ながらMTV Wold Chart Expressで１位にまで上り詰めたうえ、このアルバムで彼は多くの賞を受賞し、彼の曲は隣国のギリシアやブルガリアのヒットチャートにも入った。 ２００５年には、２枚目のアルバム『Bir Bakmissin』を発表し、 ほぼ同時期にイギリス・ロンドンに渡った。 このアルバムからは、『kucucugum(ｷｭﾁｭｼﾞｭｳﾑ)』『Bir Bakmissin』『Ben Bilmem(ﾍﾞﾝ･ﾋﾞﾙﾒﾑ)』『keske(ｹｼｹ)』の４曲がクリップ化され、このうち何曲かはMTV World Chart Expressに入った。 ロンドンで学業を修めて帰国した彼は、３枚目のアルバム製作に取り掛かる。 ２００７年３月に３枚目のアルバム『Hersey Sensin』を発表したが、これは彼自身のたっての希望で世界の一流奏者やデザイナーに協力を依頼し、アメリカ・ロサンゼルスで録音されたアルバムである。 もちろんのこと全曲自作で、彼自身このアルバムのほぼ全曲クリップを製作したいという思惑を持っているらしい。 現在まで、このアルバムから『Hersey Sensin』、『Cumhuriyet(ｼﾞｭﾑﾌﾘｲｪﾄ)』の２曲がクリップ化され、各局でヘビーローテーションされた。

ellerine Saglik（ｴﾙﾚﾘﾈ･ｻｰﾙｸ）	Bir Bakmissin（ﾋﾞﾙ･ﾊﾞｸﾑｼｭﾝ）	Hersey Sensin（ﾍﾙｼｪｲ･ｾﾝｼﾝ）
２００４年	２００５年	２００７年

日本での秘かな活動(笑) 「Ellerine Saglik」の収録曲の１つ、『Degmez(ﾃﾞｲﾒｽﾞ)』 は、米レゲエ歌手Shaggyのプロデューサーによって、 英語詞がつけられた曲『famous』に生まれ変わり、（もちろん歌詞の内容も違う） 日本人女性Ｒ＆Ｂシンガー「A.I」のアルバム「What's Goin' on A.I」に収録されている。 （クレジット上は、「feat. Shaggy, Yalin」となっている。）